フリーランスが開業する際に必要な開業届

ITフリーランスとして働き始める際には、大した手続きは必要ありません。個人事業主として開業するなら、法人のような登記手続きが要らないからです。もっとも、個人事業主も、確定申告をするためには、税務署に開業届を提出しなければなりません。
たとえ、売り上げが無かったり、赤字になったりしたとしても、確定申告は必要です。確定申告をしないで事業を継続すると、税務署から目を付けられ、事情聴取されることもあるでしょう。

開業届は、身元保証人や資金など一切不要で、手数料も取られません。税務署のホームページからダウンロードした書類に記入して提出すれば良いだけです。
開業届には、事業所の商号と代表者氏名のほか、住所や電話番号といった基本的な個人情報を記します。自宅とは別に事務所を確保してあれば、事業所の所在地と電話番号を記載することになりますが、自宅を事業所として登録することも可能です。自宅の地図や写真も不要です。登録された個人情報は、税務署が管理することになり、一般に公開されることはありません。

したがって、とりあえず開業したい場合は、自宅を事業所の所在地として申告しても安心です。このほかに、事業内容も書く必要があります。
事業内容は複数でも良く、相互に関連性が無くても構いません。例えば、IT関係と不動産取引の両方を扱う事業でも問題無いのです。

開業届を提出した後で、届け出ていない事業を新たに始めても、開業届を再提出する必要はありません。確定申告の際に、新しい事業収入や支出があったことを報告すれば十分なのです。
開業届のほか、保険や青色申告承認申請書の手続きなど、事業をスタートするにあたって必要な準備について、こちらのサイト【サラリーマンからフリーランスへの道〜手続き編〜】に具体的に記されているので確認しておくことをおすすめします。